Appleがノイズキャンセリング搭載のAirPods Proをリリースした事で、手に届く範囲の完全ワイヤレスイヤホンが出そろった感じです。
AirPods Proは使い始めてまもないですが、大体の傾向が分かってきました。
そこで個人的主観もありますが、下記の機種で比較してみたいと思います。
・SENNHEISER MOMENTUM True Wireless M3IETW
・SONY WF-1000XM3
・Apple AirPods Pro MWP22J/A
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless M3IETW |
SONY WF-1000XM3 |
Apple AirPods Pro MWP22J/A |
|
ノイズ キャンセリング |
× | ○ | ○ |
重さ バッテリーケース (本体) |
72g (7g) | 92g (9g) | 56g (5g) |
対応コーデック | SBC, apt-X apt-X LL, AAC |
SBC, AAC | SBC AAC(記載は無し) |
アシスタント | Siri, google | Siri, google Alexsa(Ver.2.0.2) |
Siri |
付け心地 | ○ | △ | ◎ |
音質 | ◎ | ○ | ○ |
音切れ | ◎ | △ | ○ |
音質には各社の個性が出ている
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless M3IETW
Over EarタイプヘッドホンのMOMENTUM Wireless M2の音質に近く、私は所持していませんが巷ではIE800と同じドライバーを使用しているようなので、派手では無いが原音忠実でメリハリの利いたダイナミックレンジのある聞こえ方がします。ノイズキャンセリングでは無いので、歩いているとかかとが接地した時の振動でボコッボコッという音が聞こえてしまうのが玉に瑕ですが、音質に関しては一番だと思います。
SONY WF-1000XM3
先代のWF-1000XMでは音質もノイズキャンセリングもそこそこで、途切れやすいのが酷かったですが、MX3になってからは全ての点で良くなりました。購入時の初期バージョンまでは。今は初代並に音切れが酷いです。
音質は最近のSONYの傾向通りクリアですっきりとした聴き心地です。
Apple AirPods Pro MWP22J/A
私にとっては初めてのAirPodsとなりますが、iPhone付属のイヤホンと比べ密閉型なので音の良さが劇的に違う事にびっくりしました。Beatsは低音が聴き過ぎていて自分の好みでは無く、今回のAirPods Proはなかなかニュートラルな音色が気に入りました。
ダイナミックレンジはそこまで広くないですが、何しろ聴き疲れしない事がとてもいいです。
ノイズキャンセリングは各社に個性
ノイズキャンセリング未搭載のMOMENTUMは除外しますが、ノイキャンの方向性が各社で違いがあります。
巷ではAirPods Proがノイキャン最高と言われていますが、中低音部のノイズを除去してアナウンスなどの音声を除外しないAirPods Proに比べ、SONYやBOSEの場合は出来るだけノイズを除去する方向性です。訴訟大国の米国での配慮かも知れません。
BOSEは低音効き過ぎが好みでは無いので使用していませんが、航空機などのノイズが多い環境で着席しているのであればFW-1000XM3がベターです。ただ航空機内でならオーバーヘッドタイプのノイキャンヘッドホンでもいいわけで、荷物がかさばる事を嫌う場合に限りますね。
ワイヤレスの音切れの少なさはSENNHEISERに一日の長
True Wirelessなら外出中に一番使用するはずで、私はゲームをしないので音声の遅延は気になりませんが、音切れが一番気になります。
FW-1000XM3はバージョンが上がるたびに音切れが酷くなっているので、出来れば初期バージョンに戻したい。
AirPods ProはMOMENTUM True Wirelessに近いぐらい音切れが少ないです。
MOMENTUM True Wirelessは狭い金属遮蔽物に周辺弱く、エレベーターのドア付近に立たなければほぼ音切れしません。
実は意外に重く外れやすいSONY WF-1000XM3
通勤中に装着するので、歩行中やちょっとした小走りなどで落下する可能性があります。
WF-1000XM3は3点支持で外れにくいと謳っていますが、イヤーピースのサイズにちょうどいいものが無く、ウレタンタイプも滑りやすいのでシリコンタイプのMサイズを使用していますが、やはりズレてきます。純正以外は音質が変わるので選択肢から除外しています。本当はJVCの様にMSサイズがあると一番いいのですが。。。
AirPods Proは一番外れにくいですが、本体表面がツルツルなので取り外す時に手が滑って落としてしまった事があります。
本体が大きいMOMENTUM True Wirelessは以外にも外れにくいですね。
バッテリー持続時間はSONY WF-1000XM3の一人勝ち
本体もバッテリーケースもWF-1000XM3が断トツに持ちます。Ver.2.0.2になってからあぶり上でバッテリーケースの残り容量が確認出来るのが便利です。
AirPods Proは本体もバッテリーケースも一番小さいですが、チップの省電力かのお陰か以外に持ちます。
MOMENTUM True Wirelessは音質と音切れ防止に振っているのか、3時間連続使用で2回充電ぐらいです。
【結論】
音質を取るならSENNHEISER、トータルバランスでAirPods Pro
あくまでも個人的な見解ですが、普段使用なら今のところAirPods Proが優先順位が高いです。というのもWF-1000XM3の対応コーデックがSONYの癖にLDACに対応しておらず、しかもiPhoneでAAC対応なのにAirPodsよりも音切れが酷いとなれば除外してしまいます。持続時間が長いとはいえバッテリーケースも大きく重いですから。
ノイキャンを考えないのであれば、音質重視でMOMENTUM True Wirelessです。
SENNHEISERも第3世代のオーバーイヤータイプのノイキャンヘッドホンを出してきましたので、今後ノイキャン付きのTrue Wirelessを出してくるのでしょうね。