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F1 アメリカGP 決勝

2005 FIA Formula One Championship Round 9.
  - Indianapolis, Indiana, United States -

ミシュラン勢の棄権から、決勝レースはブリジストン勢のフェラーリ、ジョーダン、ミナルディーの6台のみ。
結局優勝は M. シューマッハで今季初勝利。2位にはバリチェロが入り今季初のフェラーリの1、2フィニッシュ。3位にモンテイロ(Jordan) が入り出走6台とも完走。
波乱はフリー走行で幕を開けた。R. シューマッハ(Toyota) が最終コーナーのオーバル入口でクラッシュ。ゾンタ(Toyota) も同じ場所でクラッシュしてしまった。原因はタイヤの内圧不足のための破損で、R. シューマッハはドクターストップが掛かり欠場決定。
タイヤサプライヤーミシュランから今回のタイヤに問題ありと各チームに報告があり、公式予選終了後、ミシュランFIA へ報告の上、急きょ輸入した新タイヤを使わせて欲しいと直訴。

しかし事前登録のタイヤしか使ってはいけないというレギュレーションや、ブリジストンユーザーのフェラーリとの同意も得られず却下。ミシュランは各チームへ最終コーナーでの減速をするよう勧告されてしまう。これに対しミシュラン ユーザー各チーム代表とミシュランの代表は、FIAマックス・モズレー会長との話し合いで、最終コーナーにシケインを設けることを提案したが、既に公式予選は終了しており、レースは開始されているという ことで物別れに終わった。

今回のポールシッターはトゥルーリ(Toyota)。続いてライコネン(McLaren)、バトン(BAR)、フィジケラ(Renault) とミシュランユーザーが続いており、決勝レースではスターティンググリッドに各車つくものの、フォーメーションラップ後にミシュランユーザー各車はピットインしてリタ イア扱いに。同じミシュランユーザーである BAR とウィリアムズのマシンには問題はなかったが同調した。

6台で始まった決勝レースでは、スタンドからはブーイングの嵐。コース内にペットボトルや空き缶などが投げ込まれ、レースの中止を訴え続けた。
そんな中2回目のピットストップに入った M. シューマッハ(Ferrari) が、ピットロード出口の第1コーナーでバリチェロ(Ferrari) とあわや接触シューマッハバリチェロの進路を塞ぐ形でコーナーに進入。バリチェロはコース外に出るしかなくタイムロスして優勝のチャンスを逃してしまった。

表彰台ではシューマッハバリチェロは目を合わさず、今シーズン始めから続く険悪なムードは未だに続いているようだ。
この中で喜んでいたのはのモンテイロ(Jordan)。シャンパンのボトルをそのまま持ち帰ったフェラーリの2人をよそに、1人でシャンパンファイト。殆ど機会が無い F1 初表彰台に喜びを静かに噛みしめていた。

今シーズンの折り返し地点を向かえ、レギュレーションの綻びが拡大してきた今期の F1。ストーブリーグも活発化しており、来年以降の動静は不透明だ。


United States
Grand Prix, Final Classification
1. M. Schmacher (GER) / Scuderia Ferrari Marlboro
2. R. Barrichello (BRA)  / Scuderia Ferrari Marlboro
3. T. Monteiro (POR)  / Jordan Grand Prix
4. N. Karthikeyan (IND) / Jordan Grand Prix
5. C. Albers (NOL)    / Minaldi F1 Team
6. P. Friesacher (AUT)  / Minaldi F1 Team