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WRC 2006年シーズン今週開幕

いよいよWRC 2006年シーズンが20日モンテカルロより開幕です。

2006年シーズンカレンダー

20-22  January     Rallye Automobile Monte-Carlo (P)
03-05  February     Uddeholm Swedish Rally (J)
03-05  March       Corona Rally Mexico (P)
24-26  March       Rallye RACC Catalunya-Costa Daurada Rallye de España (J)
07-09  April        Rallye de France - Tour de Corse (J)
28-30  April        Rally Argentina (P)
18-21  May         Rally d'Italia Sardegna (J)
02-04  June          Acropolis Rally of Greece (P)
11-13  August      OMV ADAC Rallye Deutschland (J)
18-20  August      Neste Rally Finland (J)
01-03  September   Rally Japan (P)
22-24  September   The Cyprus Rally (P)
13-15  October     Rally of Turkey (J)
27-29  October     Rally Australia (P)
17-19  November    Rally of New Zealand (P)
01-03  December    Wales Rally GB (J)

※ (P)は PCWRC 、(J)は J-WRC 併催。

今年から来年にかけては、WRC始まって以来の変革の年になりそうです。まずレギュレーションが大幅に変わったのと、シーズンカレンダーの変更です。

今シーズンは7月以外に休みの月が無く、2007年は半年のシーズン(全8戦らしい)になるそうです。これは FIA の方針で、F1との週末開催の競合を避けるために、半年ずらしての開催を準備するためで、その後のシーズンから年をまたいだ開催(例:07/08年シーズ ン)になるそうです。

次にレギュレーションです。アクティブデフやウォータインジェクションなどの電子デバイスが使用禁止になりました。また、2005年に試行された『ペアリ ング制』が実行されます。これは、ヨーロッパ内では原則的に連続した2戦を1台で連続使用、その他の地域では輸送期間を考慮しつつ2戦を組み合わせての1 台の連続使用、すなわち全16戦を8つのペアにし、使える車両は年間計8台になります。またエンジンやシャシーなどその他の重要コンポーネンツの使用数も 制限されます。もちろんレース中の全損などの場合はスペアカーの使用が認められています。

プジョーシトロエンシュコダ、三菱の撤退で、マニュファクチャラー(メーカー)が殆どいなくなってしまったため、サテライトチームをM2マニュファ クチャラーとして登録できるようになりました。M2は全16戦の内10戦に出場する必要があります。ただし、M2登録のチームは 2006年1月1日までにホモロゲーションを受けた車両とパーツしか使用できないことになっていますので、M1は最新WRカー、M2は旧車のWRカーとい うことになります。スバルとフォード、クロノスレーシング(シトロエン)はM1、それ以外はM2として登録しました。また、M1・M2共に全戦2台参加が義務付けられており、ドライバーはファーストドライバーは固定でセカンドドライバーはイベント毎に 変更可能です。

2006年マニュファクチャラー登録チーム

Kronos Total Citroën WRT (M1)
BP-Ford World Rally Team (M1)
Subaru World Rally Team (M1)
OMV-Peugeot Norway (M2)
Red Bull-Skôda Team (M2)
Stobart VK M-Sport Ford Rally Team (M2)

クロノスがM1登録したのは開発を再開した C4 WRC をシーズン途中から投入するためだと言われています。

PCWRC はグループNに加えて『スーパー2000(2Lの自然吸気エンジンを使用したWRカー)』が参加可能になりました。ただしポイント対象外になるので、一昔 前のキットカーと同じという所でしょうか。ただ、フィアットルノーなどのWTCCに参加しているメーカーは既にスーパー2000マシンを使用しており、参加にも前向きであるので、これからの流れで変わっていく可能性があるかもしれません。

去年から導入されたスーパーラリーですが、完走できなかったステージのトップタイムに5分加算で次のレグから復活できるのは従来通りですが、最終レグにリタイアした場合でもパルクフェルメに辿り着ければ、5分加算のタイムで完走扱いになるそうです。