Nokia E61
北欧フィンランドの携帯メーカーであるNokia(ノキア)が販売しているビジネス向けのE61。Palm社のWindows Mobile 5.0搭載器Treoと同様に、北米で最大シェアを持っているブラックベリー端末の対抗機種といわれております。実質同社のNokia 9300iの後継機種といえるキーボード内臓端末で、北米では日常的に使われていますが、DoCoMoでも採用されているのに既に忘れ去られているプッシュトークや、無線LAN、Bluetooth、赤外線通信など、ありとあらゆる通信機能を搭載したPDA内蔵携帯電話(スマートフォン)です。DoCoMoのFOMA NM805iGやVodafone(現ソフトバンクモバイル)でVodafone 702NK(II), 804NKや最近発売されたSoftbank 705NKの名でノキア端末は世に出ていますが、スマートフォンの要であるアプリケーションの追加やカスタマイズ性は、日本の閉鎖的な携帯市場では制限がかけられており自由に使えません(SIMロック)。
このE61はノキアの日本法人が販売するNokia 6630以来のスタンダードバージョンで、カスタマイズはもちろん、全世界で出回っているアプリケーションのインストールが可能で、DoCoMoのFOMAカードやSoftbank(旧Vodafon)のUSIMカードがそのまま使えます。しかし、日本の携帯キャリア固有のiモードやiモードメール(MMS)、Yahoo!ケータイやS!メール(MMS)などのサービスは当然のごとく使えませんが、普通の通話や国際電話、ショートメールやSMSは普通に使えます。(SoftBankのMMSはある設定をしたので送受信とも行えるようになりました。関東では使えないかもしれませんが。。。Yahoo!ケータイはUAが設定できないので無理そうです。)
E61は去年の年末にノキアのオンラインショップで販売開始され、好評だったのか品物がなかなか届かなくてやきもきしましたが、半月後にやっと届きました。
既にアプリケーションはカレンダーの置き換えソフトのPapyrus、計算機ソフトのCalcium、端末の自動キーロックソフトのAutoLock、それに加え純正でインストールCDに同梱されているAdobe Reader LE、Zip manager、ゲームソフトのGolf Pro 2はインストール済みです。
何より楽なのは、アプリケーションのインストールもMacからBluetoothで何の苦も無くできる所。まあ、場合によってはオンライン証明書の確認をオフにしなければなりませんが、不用意にインストールしたり、Bluetoothや無線LANを非公開にしていれば、ウィルス感染の確率は低いとは思います。
また、屋内の無線LANやYahoo!モバイルスポットも使えるようにしてますので、パケット代はかかりませんしブラウジングも速くて快適です。
既存のメールもE61で見れるのでPC要らずですし、スケジュールや電話帳は会社のPCと自宅のiMacともBluetoothで同期できるので、データの打ち込みも手間がかかりません。ただし、MacのiSyncで認識させるにはちょっとした技が必要です。
それを考えるとLinux ZAURUSと比べればコストパフォーマンスは非常に高いと思いますが、唯一の難点といえば、キーが小さくて固めということ。指の太い私には爪で入力するしかなさそうです。