320万画素携帯デジカメ画像比較
普段コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)感覚で撮れる携帯デジカメでも、やはり綺麗に手間無く撮りたいという事で、所有している携帯がたまたま同じ320万画素のCMOSということもあり、画像を比較するには持って来いのシチュエーションです。
σ(・_・)の要求命題は『色再現』・『解像感』・『質感』の三つ。蛍光灯下での光量の低い環境での撮影は、ノイズや偽色の影響がよくわかります。
独カールツァイス製デジカメユニットを搭載したSoftbank 705NK。
無加工画像 色補正済み画像
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さすがの解像感と質感です。もともと偽色は大目ですが、塗り絵にはなっておらず輪郭まで解像しているのがわかります。黒の再現はかなり苦手のようで、灰色 気味に映ってしまいます。以前の写真でも黒は偽色が大目で、全体的に緑がかった発色とホワイトバランスの適性の悪さを除けば、調整が比較的楽で扱いやすい 画像です。液晶画面が青みがかっているのは非常に問題で、PCに転送しないと色再現の見当がつきません。
無加工画像 色補正済み画像
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液晶の綺麗さは文句なく一番ですが、デジカメとしては操作系がいまいち。他の2機種のようにコンデジのようには構えられず、ビデオカメラを覗いているかのようなビュースタイルは非常に撮りづらいです。撮影している時の画像と実際の画像との違いが著しく、ラチチュードの狭い画像になってしまっています。色再現もいまいちで色補正は困難を極めますが、偽色やノイズは少なく、どちらかというと画素の粒状感で画像を柔らかく見せている感じです。人物撮影向きという事でしょうか。
無加工画像 色補正済み画像
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スライド機構もこなれてきて外装のメタルの質感と相まって、一番デジカメの雰囲気を持っています。レンズも35mm換算28mmという広角系レンズを搭載しており、比較的オールマイティに使えそうです。解像感や質感は他の2機種の中間ぐらいで、ノイズも無理に消さないで偽色を残しつつも色かぶりは少なく、ナチュラルな画像です。強いて言えば『赤』が鮮やかになりすぎる傾向があり、色つぶれになりやすいかもしれません。
ということで、912SHは画像・操作系とも使い物にはなりません。他の出来がいいだけに惜しい。。。
705NKはその画質が他の機種を圧倒しているのが興味深い。さすがレンズメーカーの作ったユニットという所ですが、画質チューニングが欧米向けになっているようで、ホワイトバランスの煮詰めが甘いというソフトウェアの問題がかなりあります。
W54Tは最後発という事だけあって、無難にまとめ揚げているのが印象的です。広角レンズ搭載は液晶のワイド画面と相まって使いやすく、周辺の歪曲収差も楽にカバーできます。