2005 F1開幕
2005年 F1 が開幕しました。
今年はレギュレーションが大きく変わりました。
《予選》
予選1回目は土曜日の午後、2回目は日曜日の午前に執り行うようになりました。
1回目は前戦の順位の逆の順番で、2回目は1回目のタイムの逆の順で1回づつアタックし、それぞれのタイムの合計で決勝グリッドが決まります。
各予選後はパルクフェルメ(車両保管庫)に保管され、2回目の予選後は給油は認められません。
《タイヤ》
1グランプリに持ち込むことのできるタイヤセットは一台につき、ドライ4セット、インターミディエイト(雨天用)4セット、エクストリーム(荒天用)3セットのみです。金曜日のフリー走行で2種類のコンパウンドのタイヤの使用が認められており、土曜日の午前8時までに予選・決勝で使用するタイヤセットを申請しなければなりません。金曜日の2回あるフリー走行が共にウェットと宣言された場合は、土曜日の12時までに申請しなくてはなりません。
基本的に予選・決勝は1セットのタイヤしか使えません。つまり、ピットストップでは給油のみです。やむを得ずパンクなどでタイヤを交換しなければならない場合は、同時給油はできません。レース中はフリー走行用とパンクなどの予備用として選択したタイヤセットと同じコンパウンドの2セットが追加できます。
《エンジン》
2グランプリを通して1基のエンジンのみしか使用できません。予選前にエンジンを載せ換えた場合は、決勝グリッドの10位降格になります。また、予選開始後にエンジンを載せ換えた場合は決勝で最後尾になります。
決勝中リタイアしてしまった場合は、次戦前にエンジンを交換してもペナルティーにはなりません。
《エアロ》
フロントウィングはマシンの最低地上高が150mmとなったため、去年よりも50mm高くなりマシン底面のベンチュリー効果(吸着)が減りダウンフォースが小さくなります。
リアウィングのフラップの取付位置が150mm前方になりました。また、ディフューザーもマシン底面から125mmしか上げられなくなったので、全体的にコーナリング時のダウンフォースは減ることになります。
早くもこのレギュレーション改定は賛否両論があり、フェラーリを除くメーカーが加盟しているGPWCが新しいレースを開催するのに拍車をかけるかもしれません。