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HDD プレーヤー HD20GA7 その2

HD20GA7前回、付属しているヘッドフォンについて述べましたが、基本的にはこの『HD20GA7ではヘッドフォンの素性ががそのまま現れる感じなので、今回は私の所有しているヘッドフォンでいろいろ試してみることにしました。

私の所有しているヘッドフォンは、
ZENNHEISER HD 555 (オープンエアタイプ)
ZENNHEISER HD 580 precision (オープンエアタイプ)
audio-technica ATH-EM7 (耳掛けタイプ)
ETYMOTIC ER-6 Isolator (カナルタイプ)
SONY MDR-E51 SP NUDE EX(インナーイヤータイプ)
Apple iPod 純正インナーイヤータイプ
KENWOOD HD20GA7 純正インナーイヤータイプ
の計7種ですが、今回は見た感じがいわゆるヘッドフォンと思える上位3機種についてインプレします。

使用した楽曲は、JCEA(日本カーエレクトロニクス協会)製作の『Car Audio Reference DISC " Summer "』で、iTunes 4.6 でリッピングしたものです。
エンコードは以下の通りです。
ビットレート 192 kbps(VBR無し)
・サンプリング 44.1 kHz
・通常のステレオ
・10 Hz 未満のフィルタリング無し
基本的に私のエンコードはこれで固定しています。LAME も使用できますが、時間がかかるのと、Apple スクリプトを書き換えていないため VBR になってしまうのであまり使っていません。
比較対象として、第二世代 iPod で同じ楽曲を聴き比べてみました。

ZENNHEISER HD 555 (オープンタイプ)
ZENNHEISER HD 580 precision (オープンタイプ)
この2機種については当プログでも以前に書きましたが、HD 580 の方がクラシックのような楽曲では繊細な音が自然に広がっていくのに対し、HD 555 は広がり感の中に Pops などのアップテンポの楽曲でも追従していく、レスポンスの良さが感じられるオールマイティなヘッドフォンです。
『HD20GA7で再生してみると『弦楽四重奏』でのチェロの音の伸びと広がり方や、『組曲惑星 -天王星-』のティンパニーの打の余韻が空気に伝わる感じなどは、iPodとても MP3 だということを忘れさせる程の音質です。ジャズボーカルの『Super Womam』ではサックスの艶っぽさと女性ボーカルの色っぽさが伝わってきます。アップテンポジャズの『JIAO !!!』では、HD 555 の方が軽快にリズムを刻む感じですね。インピーダンスが低いのも影響しているのでしょうね。それにしても高インピーダンスの HD 580 を鳴らし切るとはセンシティブアンプの凄さを実感しました。
同様の楽曲を iPod で聴くと、たしかに悪い音ではないしアンプもパワーがありますが、平面的で霞のかかったような感じです。やはり所詮 MP3 だと認識させられてしまいますね。

audio-technica ATH-EM7 (耳掛けタイプ:写真 左)
ATH-EM7これを ZENNHEISER のあとに書くのはとっても忍びないのですが(^_^;A アセアセ
インナーイヤータイプのものと比べれば音質的にはいい方だと思います。その違いはダイナミックレンジに現れますし、メリハリも聴き分けられます。
耳掛けタイプの弱点は、耳に密着しづらいということで、低音域が抜けやすいところです。『HD20GA7で聴いてみると流石にダイナミック型の ZENNHEISER
には到底及びませんが、どんなタイプの楽曲でもそつなくこなす感じです。カスタムサウンドの低音を 90kHz で +3、高音を 1.8kHz +2にすると丁度いいフラットな特性になるようです。本来なら500Hz 域をカットしたいところですが、今のファームウェアのバージョンではそのような機能が無いので我慢といったところです。
iPod では私としてはインナーイヤータイプのほうがマシに聞こえます。EQ をどれに合わしてもバランスが悪いです。

Audio Technica
ATH-EM7 SV
型式 : ダイナミック型
ドライバー : φ28mm、ネオジウムマグネット
出力音圧レベル : 109dB/mW
再生周波数帯域 : 14〜24,000Hz
最大入力 : 100mW(JEITA
インピーダンス : 32Ω
質量(コード、プラグ含まず) : 30g
プラグ : φ3.5ミニ金メッキステレオ
コード(シース/長) : 布巻き/0.5m(U型)

『HDD プレーヤー HD20GA7 その3』につづく