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HDD プレーヤー HD20GA7 その4

今回は一番ユーザーが多いであろう『インナーイヤータイプ』です。
インナーイヤータイプは種類が多いので、自分の好みやファッションで変えている方も多いでしょう。
私も SONY の初代『N・U・D・E』からいろいろ使ってきましたが、通勤電車に乗らない環境になったので、もっぱら出張用として外部ノイズを遮断する『カナルタイプ』の運用が殆どになりました。
HD20GA7ただ難点としては、カナルタイプは耳道に密着しすぎて長時間装着すると結構疲れてしまいます。その点、インナーイヤータイプは結構気軽に装着できるため、就寝前に使う時は重宝します。

『HD20GA7の付属インナーイヤーヘッドフォンは、元々 KENWOOD の最初のメモリオーディオである『Mシリーズ』に付属していた物の流用品ですが、Mシリーズ で好評だったということで引き続き採用されたとのことですが、周波数特性はともかくダイナミックレンジや音色のメリハリ感はたしかにいい出来だと思います。
2ch の情報で、どうやら audio-technicaATH-C601OEM モデルのようです。ただし、小規模の変更が加えられているそうですね。

こんな時に便利なのが HD20GA7 の『カスタムサウンド』です。バンド毎に行うイコライザではなく、補正を掛ける周波数を中心として(中心周波数)、なだらかなカーブを描くように補正を掛けるパラメトリックタイプで、KENWOOD のカーオーディオでは一般的になってします。アンプの出力特性を犠牲にせずに補正を掛けるので、音色の波堤は起こりにくいですが、ピンポイントの周波数補正は出来ません。このためヘッドフォンによっては相性が出てきてしまうかもしれませんが、結構気軽に補正できるのは便利です。
付属ヘッドフォンの場合、低音 90kHz +2、高音 3.7kHz +3で大体丁度よい感じです。ただ、ちょっとボリュームを上げ気味にしないと低音域の鳴りが悪いのが玉にキズですね。

ATH-EM7これとは対照的なのが iPod の付属ヘッドフォン(写真右)です。口径はほぼ同じですが厚みが結構あり大きく感じます。また、これは欧米的とでも言うんでしょうかマイルドな鳴り方をします。iPod との組み合わせは流石にマッチングも良くまずまずだと思いますが、HD20GA7 で使ってみると思わず唸ってしまいます。とにかくカスタムサウンドでいくら補正してもなかなかツボが見つかりません。私のカスタムサウンドの補正はジャンルの区別無く鳴らせるのが基本になっています。ZENNHEISER の2機種では補正を一切掛けておらず、これを基本特性として他のヘッドフォンを合わせていく方法をとっていますので困ってしまいました。何回も聴き比べてやっとたどり着いた補正値は、低音 180kHz +5、高音 1.8kHz +5というとんでもない数値でした。これでわかるのが 500Hz 付近を中心とした特性のカーブを持ったヘッドフォンなんでしょうね。iPod では目立たなかったのはやはりマッチングなんでしょうか。

iPod インナーイヤー型ヘッドフォン
ネオジウム製トランスデューサーマグネットによる直径18mmのドライバーを使用)
周波数特性:20Hz〜20,000Hz
インピーダンス:32Ω

『HDD プレーヤー HD20GA7 その5』につづく

HDD プレーヤー HD20GA7 その1
HDD プレーヤー HD20GA7 その2
HDD プレーヤー HD20GA7 その3