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BILSTEIN ダンパー BTS Kit

BTS_F実はもう1ヶ月も前に入れ替えたんですが、いろいろ忙しくってねぇ。
きっかけは会社の同僚と和歌山の龍神に走りに行った時のこと。同僚の車はロータスエリーゼと R32 GT-R。片やこっちは歴代レガシィの中でも一番重い BH。しかもターボ無しの TS-R。ロータスとの重量差はおよそ 800kg。R32 とてターボ付きとくれば直線勝負にはならない。コーナリングロータスお家芸だし、R32 のアテーサもよく曲る。しかもアラゴスタのサスキット付き。もう追い付けません(笑)

TS-R のダンパーはカヤバ製。しかも B型なので、フロントは正立タイプでフリクションも大きめ。既に走行距離は 5万キロを超えているので、そりゃぁダンパーもへたっていましたよ。まあとにかくワインディングでの S字カーブなんか、まるで大海原をシケにあっている船みたいな乗り心地で、サスがタイヤに負けているのなんかもうよくわかるのなんのって。ワゴンだから車体剛性も低いしとにかく曲らんし。

ということで、ダンパーがへたってきていたのもわかっていたし、この際、耐久性に優れオーバーホールも出来る、低価格 NA には搭載されていないビルシュタイン・ダンパーを導入してしまおうかと画策。どうせならバネも一緒にと思い、今まで頑なに拒否(笑)し続けてきたローダウンタイプの『BTS Kit』を入れることを決断。

BTS_RBH 用の『BTS Kit』はもともと GT 用に開発されていて、カタログ上のローダウン量はフロント25mm・リア20mm。NA の場合はターボやインタークーラーなどの補機類が無いのし、私のはエキマニから全て SYMS のオールステンレスに換えているので、フロント上がりになるのは覚悟していました。
しかしここで思わぬ誤算が。もともと NA は GT の車高より 10mm 高く、GT のリアのダンパーの長さの方が 10mm 程短いのです。バネレートとダンパーの減衰力が違うとはいえ、リアにかかる荷重は NA・GT 共にほとんど変わらないので、『BTS Kit』取付後に極端なリア下がりになってしまいました。

整備解説書によると、車高の測り方はタイヤの銘柄のタイヤサイズや扁平率の影響があるので、荷室のスペアタイヤとジャッキセットを取り外し燃料満タンで、ホイールハブの中心から垂直にフェンダーのエッジ部までの距離を測るそうです。
    フロント  リア
TS-R  388mm 384mm
GT系  378mm 374mm
BTS   353mm 354mm (GT取付時)

ちなみに交換前・後の車高は、スペアタイヤとジャッキセットは外さず満タンで、
    フロント  リア
交換前 381mm 376mm
交換後 363mm 345mm

BTS_C『BTS Kit』リアダンパーはCリングの取付位置(2個所)で車高を変えられるのですが、もう既に上げている状態でこのダウン量です。
新車の TS-R と比べると、フロント 25mm・リア 39mm のダウンということになります。たしかにスペアタイヤ等は外していませんが、結構下がっちゃいました。GT系の標準数値と比較しても、フロント 15mm・リア 29mm のダウンです。もともとのリア下がりに拍車が掛かってしまいました。
いろいろネットで調べてみると、GT純正ビル足リアダンパーを入れると丁度よくなるそうなのですが、バネの全長を変えないといけないし、ダンパーの減衰力セッティングも違うので、バランスが悪くなるのは明らかです。
フロントのバネレートを下げる手もありますが、これも同じ理由で却下。どうやら STi のダウンスプリングを入れると丁度いいらしいですが、何れにせよこれ以上金のかかることは出来ないので、このまま我慢することにしました。

とにかく乗り心地は激変しまして、Rのきついカーブでも今までよりももっと切り込めるし、大きなバンプを除けばしなやかに凹凸を吸収してくれます。そのおかげで会社のカローラに乗ると、あまりのふわふわ感のため酔ってしまいます(爆)
アライメント調整量も GT に合わせてあります。といってもフロントのキャンバー角が違うだけなので、今までほぼ 0キャンバーだったのが、ちょっとネガティブキャンバーになっただけですけどね。