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MONTBLANC Meisterstück 144 Classique

Montblanc ドイツの『MONTBLANC(モンブラン)社』は、1906年に創業された万年筆メーカーで、今では万年筆といえばモンブランと言われるぐらい有名です。万年筆『Meisterstück(マイスターシュトュック)』1924年に販売され、モンブラン山に積もった雪の結晶を模った『ホワイテッド・スター』をキャップエンドに、モンブラン山の標高である『4810』がペン先に刻まれており、モンブラン社の代名詞となっています。
今では、ショパンを除く廉価版のシリーズは全て廃盤となり、高級な万年筆などの筆記具シリーズとバッグや時計、フレグランスなどを販売する高級ブランドメーカーとなっています。

私の所有している『MONTBLANC Meisterstück 144 Classique』は既に廃盤となっていますが、ドイツへ出張していた1995年当時でも 490DM(ドイツ・マルク、日本円で約 ¥39,200.-)とかなり高価でした。

Montblanc_Pen一番大きい『Meisterstück 149』PILOTCUSTOM 845 と同じぐらいの長さと太さですが、この『144 Classique』は二回りほど小さく、キャップもねじ込み式ではありません。そのためかキャップ装着時にペンの付け根辺りから、ちょっとしたことで液漏れしてしまいます。結構気圧の変化に弱いようですね。そのためか後継機種といわれた『145』はオーソドックスなねじ込みに なっています。

モンブランの胴軸の材質は門外不出である『モンブラン樹脂』を使用しています。AS樹脂のような軽さでは無く、エボナイトのような重厚さとも違いますが、独特の雰囲気と持った時の重さがあります。
MONTBLANC_CAP書き味は独特の固さとしなやかさがあり、モンブラン特有の薄い色のインクと相まって滑るような書き味ですが、かなり紙質との相性があるようです。基本的に日本の上質紙ではインクの乗りがあまり良くなく、ヨーロッパで日常的に使われている上質再生紙の方がいいようです。しかし、その再生紙が日本で手に入るはずも無いので、ヨーロッパメーカーの便せんやノートなどの輸入紙を使用した方が手軽だと思います。

モンブランはいかにもドイツ製らしい実用性と、オーソドックスな派手さのないデザインでありますが、そこにあふれる重厚さと高級感があります。また、クリップリングに製造国とシリアルナンバーを刻印してあることも、持つ喜びを味わえる一つだと思えますね。

<マイスターシュトュック 144 クラシック:仕様>
●ペン先:14金(プラチナ装飾) ●字幅:F/M/B
●クリップ・リング:金メッキ仕上(シリアルNo. 刻印入り)
●インキ補給:コンバーター式(吸入器)・スペアインキ両用
●胴・鞘:モンブラン樹脂 ●長さ:筆記時152mm/携帯時136mm 
●太さ:胴直径9mm(最大部)/鞘直径12mm(最大部)
●重さ:16.5g(コンバーター使用時)