Zeiss Ikon / Planar T* 2/50 ZM

先々週末に勤続20周年の表彰式がありました｡その記念品を双眼鏡やデジタル一眼+レンズなど数種類の中から選べたのですが、どうせなら希少価値のあるものをという事で、生産完了しそうなレンジファインダー式カメラ『Zeiss Ikon』を選びました｡
初代Contaxを彷彿させるブラックを選択したのですが、シルバーは既に生産完了しているとの事｡レンズもシルバーとブラックがあり、できればシルバーが良かったのですが、今回はカラーが決められていたのでブラックで我慢｡
デジタル一色の世界でフィルムの選択しも少なくなりましたが、デジタルでは味わえないじっくり撮ると言う行為は、スピードばかりが求められるこの世界で、いい意味で心にゆとりを作る良い機会だと思います｡

見た感じは採光式ブライトフレームがあるため Leica MIII に近いですね｡レンズも Leica の Mマウントですし｡
唯一違うのは、パララックス補正機構でしょうか｡ Zeiss Ikon の場合はブライトフレームのみの補正ですが、Leica の場合は二重像合致機構ごと補正が効きます｡まあ価格が倍以上違いますから当然でしょう｡

もともと Zeiss Ikon とは会社の名前で、レンジファインダー式カメラ名としては Contax が正当な名称になります｡京セラ(旧ヤシカ)とのライセンス提携時には『CONTAX』の名称(この大文字と小文字の違いに意味がありますよね)を一眼レ フやコンパクトカメラで使用していましたが、カメラ事業終了に伴い消滅してしまいました｡
その後のコシナとの提携で復活したレンジファインダー式カメラは、往年の『Contax』の正当なの直系と言えます｡
右隣は Contax IIIa 前期型｡基線長はほぼ同じですし、シャッターも縦走り式という事でやはり『Contax』の直系と言えるでしょうね｡