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702NK その3(フォント変更)

Mail標準のフォントは大きくて見やすいのですが、メールなどをスクロールして読むのは面倒ですし、ソフトキーの表示もはみでんばかりの大きさです。基本的に標準の表示はJapanPlain16が使われており、サイズを小さくして設定すれば、小さくなります。uni12j_pやmplusといったフォントファイルが出ていますが、FExplorer等で日本語が文字化けしたりしてしまいます。

そこで、先人が新たに偽装フォントの作成方法を公開してくれました。

私の場合はちょっと凝っていまして、丸ゴシック+斜体半角英数字・カナにしており、同様の太文字も一緒にいれています。

ActivePerl と SymbianSDKをPCにインストールしてbdf2gdr.plというperlスクリプトを使って、コマンドラインでフォントファイルを作ることができます。

詳しくは覚書さんの『フォントの作成』をごらん頂ければわかると思いますが、まず、概要をわかっていない方もいらっしゃると思いますので説明しましょう。

使用できるフォントはgdfと言われるビットマップ情報を元に伸張できるタイプのフォントです。702NKで漢字が認識できるのは12Pointまででしょう。Symbianのフォントの優先順位は C > E(RS-MMC) > Z(rom) の様ですので、C:¥System¥Fontsというディレクトリを作り、拡張子gdrのフォントファイルを入れ再起動すると、Cドライブのフォントが選択され表示されるようになります。

認識される伸張指定によって、ソフトキーなどのステータス表示かメールなどの情報表示化に区別されますが、前者はJapanPlain16及びLatinPlain16、後者はJapanPlain12及びLatinPlain12となります。また、それぞれに太文字情報としてJapanBoldとLatinBoldがあるので、これらすべてを作成するフォントに指定しなければなりません。

私が使用した東雲フォントのパッケージには、16の明朝・ゴシック・太字及び8×16の英数字・斜体・太字、12の明朝・ゴシック・丸文字・斜体文字・太字・斜体太字及び6×12の英数字・斜体・太字・斜体太文字が入っています。

fdb2gdr.plで全角文字・半角カタカナ・半角数字の順番で結合する必要がありますが、東雲フォントの場合の種別は以下の通りです。(12point文字の場合)

shnmk12    全角ゴシック

shnmk12a    全角ゴシック(カナ)

shnmk12b    全角ゴシック太文字

shnmk12i    全角ゴシック斜体(イタリック)

shnmk12bi    全角ゴシック太文字斜体

shnmk12maru  全角丸ゴシック

shnmk12marub 全角丸ゴシック太文字

shnmk12marui  全角丸ゴシック斜体

shnmk12marubi 全角丸ゴシック太文字斜体

shnmk12min   全角明朝

shnmk12minb  全角明朝太文字

shnmk12mini   全角明朝斜体

shnmk12minbi  全角明朝太文字斜体

shnmk12p    全角ゴシック・プロポーショナル

shnmk12pb   全角ゴシック・プロポーショナル太文字

shnmk12pi    全角ゴシック・プロポーショナル斜体

shnmk12pbi   全角ゴシック・プロポーショナル太文字斜体

つまり、a が『カナ』、b が『太文字』、i が『斜体』、bi が『太文字斜体』となるわけです。半角英数が r、半角カタカナが a になり、それに i や b が付いて斜体や太文字になります。

ゴシックの文字で構成するなら、

shnmk12 + shnm6x12r + shnm6x12a (全角+半角英数+半角カタカナ)

となります。これを ****.bdf という名前で作成されたなら、一緒にできた ****.gd というファイルをメモ帳などで偽装させるフォントの種別を追加します。

 Typeface JapanPlain10   <-------------- ここで偽装するフォントサイズを指定

  Name "JapanPlain10" Proportional <-------------- ここで偽装するフォントサイズを指定

 FontBitmaps

  JapanPlain16 <-------------- 702NKに認識させるフォント種別を指定

 EndFontBitmaps

 EndTypeface

 Typeface LatinBold14

  Name "LatinBold14" Proportional

 FontBitmaps

  JapanPlain16

 EndFontBitmaps

 EndTypeface

 Typeface LatinPlain12

  Name "LatinPlain12" Proportional

 FontBitmaps

  JapanPlain16

 EndFontBitmaps

 EndTypeface

 FontStoreFile

  CollectionUid ********

 KPixelAspectRatio 1000

 CopyrightInfo

 "Generated by bdf2gdr.pl and fnttran"

 EndCopyrightInfo

 Typefaces

    JapanPlain10

   LatinBold14

   LatinPlain12

 EndTypefaces

 EndFontStoreFile

この設定で作成されたフォントを702NKにコピーすれば、JapanPlain16として、実際の表示には東雲フォントの12pointが、702NK内でのフォントサイズ日本語10、半角英数字・カタカナ14の太文字及び半角英数字・カタカナ12として表示されます。

注意が必要なのは、それ以外は標準のフォントが適用されるということです。このままではFExplorerで日本語は文字化けすることになります。これはBoldの指定をしていないからです。(FExplorerはBoldのフォントが指定されています)

普通のゴシック文字をBoldで指定してやれば、本来Boldで表示されるべき所が普通のゴシックで表示されるようになります。また、一つのフォントファイルですべてのフォントサイズを指定してやれば(16〜8までぐらいで大丈夫かと思いますが)、容量が少なくてすみます。

これで作成したフォントは、著作権の関係上公開は控えてください。Symbianの許可も必要です。