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VDX-09M の 5.1ch サラウンド調整

Dashboardセンタースピーカーを交換をして KENWOOD VDX-09M のアドバンスト・サウンドマネージメントシステムで調整を行いましたが、基本的にやっていることは PHONIC PAA2 と  DOLBY DIGITAL CHECK DISC を使いながら DTA や クロスオーバー、各スピーカーの音圧レベルを調整するだけです。

まず DTA ですが、前後方向・高さを運転手の耳の位置左右方向を車内の中心にした場所を基準点とすることです。ちょうどその位置に天井から糸などを垂らしておくと間違いがないと思います。
各スピーカーの距離設定は、DVX-77ダウンロードした取扱説明書を見ると、基準点からもっとも遠いスピーカまでの距離から、同じ基準点から各スピーカーまでの距離を引いた値を設定する』ことになっています。私のレガシィの場合、基準点から一番離れているスピーカーは、サブウーファーの 195cm でした。これを基準長としてその他のスピーカーの距離設定を割り出します。ただ、フロントスピーカーは2ウェイなので、ツィーターとウーファーのどちらから距離を測る必要があるかが問題になりました。

DTAツィーターの受け持つ周波数は約 2kHz 以上で、人間が音に対してもっとも定位を感じる周波数は 400〜1kHz なのだそうです。ですのでツィーターでの定位感は考えなくてかまわないと思われますので、ウーファーから測ることにします。
DOLBY DIGITAL CHECK DISC では、タイムアライメントを設定するにあたり、実距離ではなく平面上の距離で設定するように説明されていますが、KENWOOD の場合は実距離で設定する必要があるようです。これは車内のような座席などの干渉物が多いと、平面距離で測ってもタイムアライメントの意味が無くなってしまうようで、DVX-77 の取説にもそのような記載のされ方をしています。だだ、いくら実測値といってもそれが正しいわけではなく、RTAXoverディップの有無を確認しながら、あまり実測値にかけ離れない程度で値を調整する必要があるようです。

クロスオーバーに関しては、車種によって搭載されているスピーカーや、座席やガラスなどによる反射音や吸音によりバランスが変わりますので、RTA を見ながら調整する必要がある思います。
ちなみに私のレガシィでの搭載・設定状態は以下の通りです。

種類     搭載位置   DTA  X'over     品名型式
センター    ダッシュボード 110cm 150Hz 24dB/Oct  Pioneer TS-CX7
フロント
    ドア/ピラー  75cm   60Hz 24dB/Oct  KENWOOD KFC-LS16i
リア
      ドア      95cm 100Hz 24dB/Oct  KENWOOD KFC-LX16
サブウーファー
 ラゲッジ     0cm 150Hz 24dB/Oct  KENWOOD KSC-WX1

P_Eq

パラメトリックイコライザーに関しては、個人の音色の好みというものがありますので、一概にこれが正しいとは言えません。私の場合はフラットな音場が好きなので、出来るだけ理想に近い周波数特性のカーブを目指しましたので、微調整ではありますが、写真(左)のように設定して登録しています。3種類登録できるので、ジャンルに応じて登録するのもいいかもしれません。

CL_EQCL_EQ_off『L+C』のピンクノイズで、この設定を適用した計測した値(左)とイコライザーの設定をフラット(右)にしたものを見比べても、微細ですが違いが分かります。
最終的には自分好みのリファレンスCD などで、聴き比べてみると良いんではないでしょうか。