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富士重工(スバル)、トヨタの傘下へ

GMグループに入ったのが 1999年末。この5年間で業務提携が進展した物はあまりない。同じGMグループであるスウェーデンの自動車メーカー SAAB へのOEM車である 9-2 (インプレッサ・ワゴン)は販売は伸びず、GMとの共同開発SUVも頓挫。その中で、GM 本体の経営不振もあり、GMにとって利益率の低い富士重工を株価の高い内にトヨタへ売却することは理に適っていたことだとは思う。

次世代のハイブリット車や燃料電池などの自社開発は困難に近い富士重工としては、生き残りをかける意味でもどこかの傘下に入る以外方法はない。しかし、トヨタと言うのはどうも。。。
もともとトヨタ富士重工は、カーテレマティクスサービスの分野で既に提携しており、レガシィのカーナビにはトヨタの G-Book が使えるものもラインナップされている。一方、NECと共同開発中であるリチウムイオン蓄電池の量産・転用を考えればトヨタにもメリットはある。富士重工の技術力と海外生産拠点もトヨタには魅力的だ。
似たような状況としてはヤマハ発動機トヨタ車の一部のエンジンがヤマハ製というのは既成事実だ。既にトヨタ傘下のようなものである。いずれ富士重工も同様の運命になるかも知れない。水平対向エンジンはそのままであろうが、AWDの技術はトヨタにはない物だ。

幸いなことにこの株保有率では決定権の無い筆頭株主だ。しかし、国内での販売台数が伸び悩む中、原油高の影響でさらに悪化する恐れもある。ここからが富士重工の生き残りをかけた戦いになることは間違いない。

アサヒ・コム - 富士重工、トヨタ系列に 苦境のGMが富士重株を売却 -