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カスタムフィットスピーカー KFC-LX100

Kfclx100ツィーターの取付方法を変更して、KENWOOD 標準のハウジングにしたために、またまたバランスが悪くなってしまいました。特にセンタースピーカーとの相性が中高域で極端に悪くなってしまったので、どうしようか思案中でした。
そこで、レガシィの走行距離も 70,000Km を越えたし下取り価格も無いに等しくなったので、インパネに放り込むことを決断。センタースピーカーの役割を考えると、DVD ソフトのセリフがメインになるので、どうせなら口径が大きい方がフロント左右のスピーカーとの繋がりもいいんではないかと思い、他のスピーカーと全く同じシリーズではないですが、カスタムフィトスピーカーの 10cm 版である『KFC-LX100』を格安にてゲットしました。サブウーファー以外のスピーカーは初代『STAGEシリーズ』で、こちらはその後継である『STAGE IIシリーズ』ですので、高音域の延び以外は似たような特性でした。

Centerとにかく大変だったのはインパネの加工で、さすがに難燃素材を使っているためか固いこと固いこと。なかなかきれいに加工するのに苦労しました。取り付けにあたって、インパネ内部の構造上デッドニングは不可能と判断して、スピーカー下側の反射音が発生しそうな所に吸音スポンジだけを張り付け、大体インパネと面位置になるように取り付け。このままだと埃も載るし太陽光の影響も大きいので、ホームセンターでかってきた家庭用コンセントの化粧カバーを加工して、スピーカーカバーを作って取り付けました。

取り付けてからの最初の関門はタイムアライメント(KENWOOD では DTA)。前後方向を運転手の耳の位置、左右方向を車内の中心にした場所を基準点として、そこから各々スピーカの距離を測り、基準点からもっとも遠いスピーカまでの距離から、同じ基準点から各スピーカーまでの距離を引いた値を設定すると言うのは、以前に行ったタイムアライメントとなんら変りありません。注意する所は、各スピーカーの高さを考慮してはいけないので、平面的に距離を測る必要があります。また、2Way スピーカーの場合はウーファーを基準にするべきです。
《補正値》
センタースピーカー 100cm
前方スピーカー     85cm
後方スピーカー   105cm
サブウーファー     0cm

DTA の設定が完了したら、今度はツィーターの角度調整。これで定位が決まるのですが、どうも 5.1ch で音場構築すると、リアスピーカーの出力レベルを絞ることが出来ないので、定位感はイマイチになってしまいました。ヘッドユニットである VDX-09M は5.1ch でスルーで音を鳴らすことが出来るので、これにツィーターの定位を合わせるようにしました。
Dta_centerクロスオーバーの設定は、KFC-LX100 の周波数特性は結構低音からフラットなので、基本設定にある 10cm に設定しました。他のスピーカーもサイズに合わせてデフォルトにしたので、サブウーファーはセンタースピーカーにしかベースマネージメントがかからなくなりました。ですのでクロスオーバーはセンタースピーカーと同じにしています。

センタースピーカー 10cm, X' Over 80Hz, 12dB/Oct
前方スピーカー   16cm, Through
後方スピーカー   16cm, Through
サブウーファー   User, X' Over 80Hz, 12dB/Oct

またポジション機能も補正が必要だと痛感していたので、これを着座位置の耳の位置を基準としてスピーカーとの距離を測ってみました。運転席では以下のような距離になりました。
センタースピーカー  80cm
右前方スピーカー   75cm
左前方スピーカー  120cm
右後方スピーカー   70cm
左後方スピーカー  120cm
サブウーファー   180cm

これを1番近いスピーカーを基準に距離差を計算すると、
センタースピーカー   10cm
右前方スピーカー    5cm
左前方スピーカー    40cm
右後方スピーカー    0cm
左後方スピーカー    40cm
サブウーファー   110cm

Positionとなりますので、これを『Position Fine Control』で設定してあげればOKです。何故こういう計算になるかというと、先の DTA 設定で既に各スピーカーの距離差は無くなっているので、『Position Fine Control』で実際の位置での距離差を設定するとその距離分近くなるように補正してくれます。つまり補正距離分早く音を出すようにしてくれるわけです。
これを元に自分の好きな場所で補正値を割り出すことが出来ます。この考えに辿り着くまでが長かったんですけどね。